先端高分子化学研究室の歴史

 関西大学の工学部には古くから高分子系の研究室として,高分子第I研究室,第Ⅱ研究室,第Ⅲ研究室,第Ⅳ研究室,第Ⅴ研究室の5つがあった。その中で高分子第Ⅴ研究室を教授の杉原瑞穂先生が担当され,浦上忠先生が助手としてメンバーに加われた。その後,杉原先生の御退官に伴って浦上先生が教授として研究室を引き継がれ,高分子系研究室の研究室名変更の際に高分子材料設計研究室と改名された。
 1991年に,宮田隆志が神戸大学大学院博士課程2年で中退して,助手として高分子材料設計研究室のメンバーに加わった。その後,長年にわたって高分子材料設計研究室のスタッフとして浦上先生と共に宮田も高分子膜や高分子ゲルに関する研究を行ってきた。
 2008年に宮田の教授昇格に伴って新たに先端高分子化学研究室を担当することになった。さらに2012年に河村が助教としてメンバーに加わり,現在に至っている。以上のように先端高分子化学研究室は,高分子第Ⅴ研究室が改名された高分子材料設計研究室から分家する形で新しくつくられた高分子系研究室であり,様々な機能性高分子の開発を行っている。